郷の暦

雛人形の成り立ちと展示について

雛人形の成り立ちと展示について

五節句の一つである上巳の節句、人々が穢れを形代(かたしろ)に移し、川や海へ流して厄災を祓うという祭礼から、今の雛祭りへと姿を変えたようです。紙や葉、わらなどで作られた形代から平安・室町時代までの紙雛、流し雛へと変化し、江戸時代には人形遊びと結びついて雛人形の形になったようです。
雛人形を成り立ちの古い順に並べると、室町雛→寛永雛→元禄雛→享保雛→有職雛となり、当社では享保雛を中心に初代の母とその意思を継いだ初代が収集した人形を和菓子屋として日本の文化を伝えたい、間近でご覧頂きたいという想いから毎年約120点(小道具も含んだ数です)展示しています。

一般に享保雛の特徴として
・顔が面長である。
・内裏様の両足が前で足裏を合わせてある。
・衣装にたっぷり綿が入り、ふっくらとしている。
といった点があり、享保前期には豪華な衣装、後期は質素なものを身に纏っています。
ちなみに内裏雛の並べ方は当社は京式(お内裏様が向かって右)です。京都御所、紫宸殿では天子は南を向いて座られます。その時、太陽が昇る東側、天子の左手側が上座になるということにちなみます。

※このペ-ジは古美術商や学芸員の方々から学んだことを参考につくりました。